ジャズミュージシャンであるタモリのコミュニケーション力の秘密

「笑っていいとも」のフィナーレは国民的な注目を集めましたが、タモリさんの司会者としての人気の秘密を分析してみました。

 

タモリさんは元々ジャズミュージシャンです。ジャズのパターンを自分の芸風に活かしたのが最大の特徴と言えるでしょう。ジャズを活かしたコメディアンといえば、かつてのクレージーキャッツがそうでした。

 

タモリさんの番組はとりわけ面白いというようには思いませんが、なぜか見ていてほのぼのとした安心感があります。これがタモリさんが司会を行う番組に長寿番組が多い秘密だと思います。

 

 

以下のリンク先は、タモリさんのジャズを活かした芸風について書かれた記事です。

ジャズに限らないのかもしれませんが、音楽のリズムは自分を際立たせるコミュニケーション力を高めるツールにもなるのかもしれませんね。

 

(ポイント)
そもそもモダンジャズは即興演奏の側面が強く、自由にセッションを楽しむ音楽。『笑っていいとも!』での自由かつ適当な会話から、お客さんを楽しませるトークショーとして成立させていくプロセスは、絶妙な間合いや駆け引きを必要とするジャズのライブセッションと非常に似ている。

 

さらに相手のリズムや出方に柔軟に対応し、それに乗っかりながらも会話をリードするスタンスも極めてジャズ的。

 

タモリはジャズバンドのリーダーとしての役割を担ったが、ユニットを組んだ他のメンバーに自由にやらせることもできるわけで、その結果、メンバーを入れ替えることで同じワンパターン=形式でありながら、相手のパーソナリティも生かし、無限にパターンを創り出す。

 

タモリは、一般のパーソナリティ(たとえばみのもんた、明石家さんま、小倉智昭)等とは異なり、決して相手の話をまとめて「場を締める」ということをやらない。相手のアドリブに対してタモリはその変奏をやってみせるだけ。

 

その結果、相手との対話において自らがイニシアチブを取りながら仕切ることをしていない。言い換えれば無理矢理まとめに持っていくことは絶対にしない。しかも、話は唐突に終わるので仕切り方が「適当」。だがこの時、場はタモリ色に染まる。相手に適当に喋らせ、それに対して自分も適当に答える。
場はリラックスしたムードに包まれる。

 

タモリのJazz観
http://music.isi-tec.com/?p=2345

 

タモリのマンネリズムは偉大だ!
http://blogos.com/article/62864/

 

ジャズ好きのタモリ 名司会の原点となった1枚のジャズアルバム
http://www.excite.co.jp/News/music/20131220/OhtaBooks_011133.html